うつ病の治療は、「休養と投薬」という固定観念のようなものが長いうつ病の歴史の中で押し固められてきたような印象も正直あります。
もちろん、うつ病を発症したら、休養も投薬も非常に重要であることにかわりはありません。
しかし、うつ病という病気は、いつ快癒するかどうかのメドがほかの病気よりも立ちにくいという特徴があるため、休養して投薬治療を行っていても快方に向かわないとき、人は
うつ病にとって「ストレス」ほどマイナスになるファクターはありません。あせり
や混乱は、例外なく強いストレスを生んでしまいます。
もちろん、ストレスを解放してあげるために投薬治療をさらに行うという考え方が今なお主流であるのがうつ病です。
しかし実際のところ、本質的にストレスが解放されることはありません。ストレスを解放する方法は、「ストレスを発散させることによって解放する」こと以外ないといえるかもしれません。
そこで思い浮かぶのが、「運動」です。実際、近年の心療内科の分野においては、多くの医療機関で「運動療法」を積極的に取り入れる傾向が如実に現れています。
うつ病患者さんの場合、もちろん症状や進行度合いにもよりますが、動作の多くが億劫になってしまい、できることなら寝ていたい、あまり身体を動かしたくないという傾向が強いことは確かです。
ですから、自分の力だけで運動を取り入れて精神をコントロールするという考え方は、少々難しいといわなければなりません。
「運動をしなければ・・・」という強迫観念が大きくなってしまうと、明らかにマイナスの作用が働きます。そういうパターンだけは絶対に避けなければなりません。
とすると、やはり医療機関を頼って、心療内科などで運動療法を取り入れる方向で考えるのが無難ということになるでしょう。
運動療法のメリットは、
ということです。また、シンプルに身体の健康が保たれるというメリットもあります。
とはいえ、すべてを運動療法だけで解決するという考え方にも無理があるため、やはり「休養」と「投薬」、そして「運動療法」という3本柱でうつ病に立ち向かっていくという考え方が近年は主流になりつつあります。
もちろん、絶対にそうしなければいけないということではまったくありません。
患者さんひとりひとりに合った治療方法をさまざまな側面から分析し、アプローチすることが何よりも重要であることは言うまでもありません。
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うつ病患者は手足のしびれの症状がある
手足のしびれが症状として現れる病気は数多いです。中には、非常におそろしい病気の前触れとして、重要なサインとなっている場合があります。
ですから、これをお読みいただいている方にはじめにお伝えしなければならないことは、手足に限らず「しびれ」を身体のどこかに感じ、それがある程度継続的、断続的に現れるという場合には、何も難しく考えず、とりあえず病院に行ってお医者さんに診てもらうことを強くおすすめするということです。
さて、手足のしびれについてですが、これは、たとえば肩こりが影響してしびれる場合や、椎間板ヘルニア、さらには座骨神経痛などが影響してしびれるという場合が一般的であるといえます。
ただ、そういった症状以外であっても、「うつ病」を発症している人がしびれを訴えるケースは非常に多いのです。
うつ病を発症した人は、継続的に肩こりに悩まされることが多いということがいろいろなところで聞かれますが、手のしびれはそういった理由も考えられます。
要するに、肩こりというのは「血流の悪化」が根本的な問題である場合が多く、これを改善することで、うつ病か否かに問題なくしびれも改善されるケースが多いと考えられます。
そして、そのためにはできるだけ運動を取り入れること、これが何より大切であるということになります。
下半身のしびれについては、骨盤に何らかの問題が生じている場合が多いです。これに関しても、やはり運動、もしくは骨盤矯正を導入することで改善されるケースが多いです。
「しびれ」という症状、もしくは状況は、うつ病であるか否かにかかわらず、多くの人が何度となくこれまでに経験しているはずです。
長時間同じ姿勢を崩さずにいると、必ずしびれに襲われることになります。そして、その原因は、当然
なのです。骨盤がゆがんでしまったという場合には、血流が阻害されるケースが非常に多いので、これに関しても、実はうつ病と無関係に改善することは可能です。
ただし、手足以外の部分、特に首回りや顔、口の周りがしびれているという場合には、やはり心因性の何かが問題を起こしている可能性は否定できません。
ですからとにかく、継続的、断続的なしびれを感じたら、すぐにお医者さんに診てもらうことが大切です。
もしうつ病でかかりつけのお医者さんがいるのであれば、そのお医者さんに相談してみることをおすすめします。特に「整形外科」などのお医者さんである必要はありません。
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運動不足がうつ病の引き金に
うつ病になってからの運動療法という選択はしっかりとした判断が必要ですが、そもそもうつ病になってしまう原因の一つに運動不足というものがあげられます。
日ごろの運動不足が肥満のリスクはもちろんストレスを貯めこんでしまう原因になってしまうのです。
運動そのものに
ですが運動をすることにより脳を活発化させ、心地よい疲れと共に夜の睡眠も充実します。体はもちろん脳にとってもしっかりとした睡眠は必須なのです。
また運動不足になると自律神経の切り替えが上手くできなくなるという側面もあります。
適度な運動は生活のリズムを整えてくれ健康的な体に、健康的な脳の活性化に重要な役割を果たしてくれるのです。
うつ病患者が急増している背景を見てみると昔に比べると現代人がどんどん運動不足になっているのと比例しています。運動はうつ病回避の重要な役割を果たしていたのではないでしょうか?
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