中期的症状では、「音に対する恐怖」や「対人恐怖」、「被害妄想」、「自殺願望」など、命にかかわるような状況を呈するのが一般的です。
もちろん、自殺願望が始終襲ってくるというわけではなく、定期的に、あるいは不定期的に自殺衝動に襲われることがあります。
また、「光に対する嫌悪感」がありながらも「暗闇に対する恐怖感」も同時に増大するという症状も、中期的うつの典型的な症状であるとされます。
しかし、これも特別入院治療を行うような段階とは考えられておらず、通院して加療することで、進行を食い止める、あるいは症状を改善するということは十分可能です。 ただし、
ですから、投薬治療やカウンセリング治療などを受けることを強くおすすめしなければなりません。
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早い対処が必要
うつ病の初期症状は、見逃してしまい中期症状に発展してしまった場合でも少しでも早く対処するように心がけなければなりません。
初期症状の段階では基本的にそれほど心配されるような状況になることが多いわけではありませんが、中期症状や終末期症状を呈することで、非常に危険な状況に陥ることがあります。
というのも、うつ病は一般的に
と考えられているからです。
といっても、これもまだ明確に解明されているというわけではなく、たとえば、うつ病であることを知らずにそのまま放置していても、症状が進行しない人もいるからです。
しかし、初期症状を呈した状態で放置すると、中期的症状に発展するケースが多いですから、そうならないように早い対処が必要になります。
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うつ病で体に現れる症状
現代人の多くが悩まされるのが「うつ病」です。おそらく近年、このことばを耳や目にする人が増えてきているはずです。
したがって、このことば自体、あるいはその意味を知らないという現代人はほとんどいないのではないかという気がします。
そして、みなさんがいろいろなところで仕入れた「うつ病」に関する情報として、必ず言われることが、「うつ病はこころの病気である」ということでしょう。
つまり、その部分までうつ病について理解している人が圧倒的に多いということになります。
ただ、「こころの病気」といわれてしまうと、うつ病に罹っていない人からすると、いったいその人がどういう状況に置かれているのかということが理解できないケースが多くなってしまいます。
つまり、「うつ病」を理解しているはずであるにもかかわらず、罹患者本人との認識の乖離が生じるのです。
実は、この部分が「うつ病」の当事者と、これを見守る人との間に相互誤解を呼んでしまうことになるのです。
ただ、うつ病が「こころの病気」だからといって、
もちろん、うつ病によってどこかが激しく痛むといった、外科的な痛みという意味では少なくとも起こりません。
しかし、「こころ」にその原因がある「心因性の不具合」が体のあらゆるところに現れるのも、うつ病の大きな特徴なのです。
うつ病罹患者が訴える典型的な心因性疾患が、「倦怠感(だるさ)」です。何もする気がおきない、運動するのが億劫であるといった症状を訴える人が非常に多いです。
体が重く感じたり、あるいは、厚い雲の間からわずかに漏れる弱い光でさえ「まぶしい」と感じたりといった、目にくる症状も比較的多いと考えられます。
そして、心因性の症状としてこちらも非常に典型的なのが、「胃の痛み」です。
これは、うつ病の罹患者ではないにもかかわらず、過度なストレスを感じることで発症することがあります。
もちろん、そのストレスをあまりにも溜め込みすぎてしまうと、そのままうつ病に移行してしまう可能性が高まってしまいます。その意味では、うつ病と胃の痛みは非常に密接なのです。
さらには、いわゆる「自傷行為」に走ってしまううつ病患者も少なくありません。これは厳密には体に現れる症状とは異なりますが、これもうつ病の典型例と考えて間違いないでしょう。
ということで、「こころの病気」であっても、体に現れる症状も少なくないのです。
うつ病による「物忘れ」の症状について
何かとストレスがたまりやすい現代人にとって、「うつ病」はとても身近に感じられる病気になってきているのが近年の傾向です。
まあはっきりいって、うつ病が身近に感じられるというのはひとつもありがたいことではないのですが、いずれにしても多くの人がうつ病についての知識を増やしてきているということ自体が、近年のうつ病事情を明確に表現しているような気がしないでもありません。
さて、そのうつ病の症状についてですが、うつ病によって非常に多くの症状が、こころや体の至るところに現れるということはよく知られるところです。そのひとつに
が挙げられます。うつ病を発症する前は、どちらかといえば記憶力には自信があったのに・・・などという人が、うつ病発症後に物忘れをしやすくなるというケースが非常に多くなるのです。
うつ病の特徴として、何らかの事象をマイナスのほうにとらえてしまうケースが多いですが、ただ、うつ病における「物忘れ」というのは、決してマイナスばかりではありません。
というより、うつ病によるマイナスの側面を少しでも小さくとどめようとする自然の働きなのです。うつ病の人は、基本的にまじめで実直な人が多いです。
ですから、過去に起こったできごとだったとしても、それを忘れることができず、思い出してはそれについて何度も悩んでしまい、もう終わったことなのにどうしてもストレスをためやすくなるのです。
そこで、人間の身体の働きによって、過去のことをあえて忘れさせているのです。
このことを、難しい表現では「防衛機制(ぼうえいきせい)」と呼び、この本能的な働きは、人間であればだれもが持ち備えているものなのです。
そして、特にうつ病によって引き起こされる「物忘れ」のことを、
と呼びます。
解離性健忘症の特徴は、一般的な健忘症のように、「あれはなんだっけなぁ・・・名前が出てこないなぁ・・・」といったタイプの物忘れとはちがい、どちらかといえばある部分の記憶が断片的に途絶えてしまうような形で現れる健忘症です。
ですから、「そんなことがありましたっけ?」という形で物忘れがおこるのです。
これが比較的近い過去であってもそのような症状を呈することが多いのが、この症状の大きな特徴となっています。
解離性健忘症は、うつ病の治療とは別に治療することができますので、生活に影響が出てしまうレベルであれば、医師に相談するほうがよいでしょう。
とはいえ、無理に完治させようとすると、逆に危険にさらされることもありますので、医師と相談して治療してください。
うつ病と腹痛
現代人にとっては非常に身近な病気であると感じられるようになってしまったうつ病ですが、このうつ病という病気は、そのメカニズムの詳細まで解明されていないということもあり、特効薬的な薬品、治療法がまだ確立されていないというのが現状です。
そのため、うつ病をめぐる諸症状の発症のメカニズムもまた、時として判断が難しい場合が多いです。
うつ病を罹患している人には、主に気分的な症状が大きな障害となってしまうケースが多いです。これは、うつ病が「こころの病気」と言われるゆえんなのでしょう。
しかし、うつ病が悪影響をもたらすのは、何も気分的な部分だけではありません。肉体面でもよからぬ影響を与えるのです。
特に多いと考えられているのが、「腹痛」です。うつ病を罹患している人の場合、その多くが腹痛を発症するのです。
そこにはいったいどんなメカニズムがあるのでしょうか?
しかし実は、「うつ病が直接的な原因になって腹痛を発症する」という症例はほとんど確認されていないのが現状です。
したがって、あくまでも医学的見地で言えば、うつ病と腹痛とは基本的にはまったくの無関係であるという判断がなされるケースがほとんどなのです。
では、なぜうつ病罹患者には慢性的な腹痛を訴える人が多いのか――ここがもっとも大きな謎です。
まずは「腹痛」がなぜ起こるのかということについて考えてみることにしましょう。
腹痛が起こるとき、もちろん何か悪いものを食べたり、飲みすぎ、食べ過ぎなどが原因だったりしますが、それ以外のタイミングで腹痛を発症することは別段珍しいことではありません。それは、
です。
つまり、過度なストレスが腹痛を引き起こすことは、おそらくだれにでも経験したことがある典型的な症状なのです。
ここで、うつ病と腹痛の接点ができました。つまり、「過度のストレス」がうつ病を発症させ、腹痛も同時に発症させたということが考えられるのです。
ですから、うつ病だから腹痛を発症するのではなく、ストレスが原因でうつ病を発症する人もいれば、うつ病は発症しないものの、腹痛は発症したという人もいる、ということなのです。
もちろん、そのどちらも発症してしまったという人が非常に多いということが、上記の内容からもお分かりいただけることと思います。
これが、うつ病と腹痛の関係であると現状では考えられています。ただ、腹痛は薬によって緩和させることも可能なので、できるだけ早く対処されることをおすすめします。
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うつ病と吐き気の症状
うつ病を発症すると、とにかくいろいろな症状が発せられることは、近年うつ病に関する情報が非常に数多く出回っていることからすでにご存知であるという人も少なくないと思います。
もちろんメインの症状として挙げられるのが、「気分的にふさぎこんでしまう」ということになるわけですが、そうした気分的な症状以外にも、物理的な症状を呈するケースも決して珍しくはありません。
その典型的な症例として挙げられるのが、「吐き気」です。うつ病を発症すると、食欲不振に見舞われることは珍しくありません。
また、過度のストレスを蓄積してしまうため、胃の不調を訴える患者さんはとても多いです。ですから、吐き気を催すうつ病罹患者が多くなるのはある意味必然といえるでしょう。
ただ、そうした食欲不振だとか胃の不調とはまた別の理由で、吐き気を催す患者さんは多いと考えることができます。
その理由は、まあこれはある種のストレスという考え方に近いのですが、うつ病の場合、常に他者の視線が気になったり、ちょっとしたことでもうまくいかないと思ってしまったり、
であるともいえるのです。
そんなときに、吐き気を催してしまうのです。これはおそらく、うつ病を発症していない健常者であっても、過度の緊張によって吐き気を催すことは珍しくないと思います。
うつ病患者さんの場合、それが継続的に、もしくは断続的に起こっているため、そうした症状を比較的呈しやすいと考えることができるのです。そこが、健常者とは大きく異なる部分です。
また、間接的な要素も手伝って、吐き気を催すことが多いです。うつ病患者さんの場合、どうしても運動不足の状態に陥りやすく、そのため血流が悪くなってしまうのです。
血流の悪さが、最終的には胃を硬化させてしまうために、ちょっと胃が動くことで、すぐに吐き気を催してしまうのです。
胃の動きは、物を飲んだり食べたりすることによる自発的な動きでも、身体を動かすことによる外的な動きでも一様に吐き気を催すことになる場合が多いです。
これを回避するためには、まずは運動を取り入れることが優先されるべきでしょう。
運動することで、気分的にも少しは前向きになれるはずですし、食欲が増すことも考えられます。
気分はすぐれないかもしれませんが、とりあえず動いてみること、そしてそれをある程度継続させることをおすすめします。もちろん、医師の診断をあおぐこともお忘れずになく。
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