【ほぼ変わらない違和感に気付けるか!】うつ病の初期症状

うつ病の症状は多様です。同じ「うつ」という診断を同じ医師から受けていたとしても、人それぞれまったく違う症状が現れるのがうつ病の大きな特徴です。

ですから、うつ病を本当の初期の段階から的確に理解するのはほぼ無理に近いです。

また、症状として初期に現れる言動、症状は日常でもよくあるような事であり初期に現れる症状は常日頃からちょっとしたことでもあるような事ばかりなのでそれがあるからうつ病と断定することもできないのです。



です。言葉では説明できないけど過去にはなかったような行動、症状があらわれているように思います。

しかし、それも後々、「今、思えば」という話なので、当時がそれが初期症状だとは夢にも思いませんでした。

ここに書くことがうつ病の症状のすべてであると言い切ることはできませんが、うつ病の症状として報告される一般的なケースをご紹介することにします。

うつ病の初期的段階では、



が目立ちます。もちろん、これらの症状があるときに、そのすべてがうつであると限定されるものではありません。単なる体調不良というケースのほうが圧倒的に多いはずです。

ただ、これらの症状が総合的に現れているという場合には、「うつ」の可能性が極めて高くなるといわなければなりません。

うつ病の特徴を正しく認識することは、継続的な評価、支援、治療・ケアのために重要である。うつ病患者の特徴は多様であり、感情的、生理的、認知的、行動的側面から観察し、早期発見の手がかりにする(表1)。すべての患者がすべての特徴を示すわけではないが、中心的なものは抑うつ気分であり、自殺やその他の自傷行為につながる強い罪責感、無価値感、絶望感、悲哀、易怒性の査定は必ず実施する

引用元:うつ病に気づくための視点 – うつ病看護ガイドライン

関連記事

「うつ」の判断は難しい

ただし先にも触れたとおり、「うつ」の判断は難しい部分があり、人によっても症状がいますので、たとえば、かなり進行したうつの患者さんでも「食欲は健常者とかわらない」というケースもあります

また、不眠と睡眠(欲求過多)といった相反する状況を同時多発的に呈するというのもうつの大きな特徴になっていますので、それだけにうつ病である可能性を論じることさえしないというケースも多く、治療が遅れがちになるのもこの病気の特徴となっています。

したがって、うつの症状から自身がどういう罹患状況に置かれているのかを判断するのではなく、少しでも思い当たる節があったらすぐに病院で検査してもらうということが、その後の治療という意味でも非常に重要です。

関連記事

うつ病治療で太ってしまう症状

うつ病というのは、医学的見地においては明確に定義づけされるようになってきているものの、果たして個々のうつ病患者がその定義に明確に合致しているかどうかというのは、実際のところ、お医者さんにもわからないというケースも多々存在するのです。

それが、うつ病という病気があまりにも多様な形をとってしまうからにほかなりません。

もちろん、症状が進行してしまってから病院に行くということにもなれば、これは当然「中度~重度のうつ病」と診断されることはありますが、初期的症状の場合、ある部分ではうつ病とみなせるものの



というようなケースもあります。ひとつでもうつ病の要素を含む患者さんをうつ病患者と判断すべきか、あるいはそれを言ってしまえばほとんどすべての人がうつ病になってしまうと考えるべきかは、未だ難しい部分があるというのが正直なところです。

それだけに、うつ病の治療の方法は、その種類だけは非常に多様化してきているといえます。しかしそれでありながら、治療法が確立されているかといえば、残念ながらそんなことはないといわなければなりません。そのため、投薬治療によって急激に太ってしまうというケースもまれにあるのです。

そもそもうつ病の症状として、食欲不振や拒食だけではなく、「過食」や「偏食」という具合に、食に関しても大きくバランスを失った症状を呈することは珍しくありません。珍しくないどころか、むしろ典型的な症状であると考えるべきかもしれません。

うつの状態を打破するために投薬治療を行うことで、これまで隠されていた過食や偏食の因子が刺激されてしまうというリスクも、うつ病治療には常につきまとうのです。

それでありながら、自分は醜いのではないかと思い詰めてしまい、一気に拒食の状態に陥ってしまうこともありますので、そのあたりのコントロールをいかに手際よく行うのかは、正直言って医師の手腕によるところが大きいと考えられるかもしれません。

少なくとも、うつ病を発症している患者さん当事者の手に負えるレベルのものではないという理解だけは、関係者は特に深める必要があることは間違いありません。

また、そうした症状が顕著になってきた場合には、できるだけ担当医との相談をこまめに行うようにすることが何よりも重要です。

過食の状態になってしまったから薬を控えるというようなことを個人で判断するのは大きな間違いであるといえます。

関連記事

うつ病の症状と患者の目つきについて

うつ病かどうかの判断は、その道のプロであるお医者さんが、それなりの時間をかけてようやくうつ病である、あるいはうつ病ではないという判断を下すものです。

それだけ、判断するのが難しいと考えられるのが、うつ病の特徴です。

ですから、基本的には素人がうつ病かもしれないとかそうでないとか、そういったことを判断するのはしばしば危険を招くことになるのです。

うつ病の典型的な症状はいろいろ考えられますが、しかし、典型的な症状があるからといって、その人がうつ病であるという判断を下すことはできません。

ただ、似た状況であっても、うつ病患者とそうでない人とのちがいとして比較的よく知られているのが、「目つきが明確にちがう」という説です。

うつ病に罹ってしまうと、目つきが非常にうつろになり、焦点が定まらないことが多くなるといいます。

また、自分の顔をあまり見られたくないという心境から、どうしてもうつむき加減になってしまうため、相手の顔を見るときには、顔を上げることをしないで視線だけを上に引き上げるため、相手からすると



です。しかしこれは、別段起こっているとか相手を威嚇しているという認識はない場合がほとんどです。

上目づかいになってしまうのは、目の前の相手が安心できる人間であるかどうかを査定しつつ警戒していることの表れでもあるのです。

近年では、うつ病を血液検査から判断するという手法も割とポピュラーになってきているようですが、お医者さんは、やはりいまだこの「目つき」のファクターを重視するケースは多いようです

とはいえ、やはり中度以上の症状が露呈している場合には、血液検査も目つきのチェックも具体的にする必要はなくなるといいます。

まあ昔から「目は口ほどにモノをいう」などと言われてきましたが、もちろんそれがうつ病を見分けるためのことばではないものの、実際うつ病か否かの判断材料として、目はしっかりとアピールしていると考えて問題ないでしょう。

また、これは家族や友人の精神的な問題がおこりはじめたというタイミングで、私たちが疑いを持つきっかけにもなるので、



であるといえるでしょう。もし、ふだんのやりとりからいつも以上に「うつ状態」を感じ取ったら、その人の目つきをよく観察してみると、病院に通ってもらうきっかけともなりえますので、それはそれで悪くないとは思います。

関連記事

うつ病と風邪の症状の関係

うつ病という病気の症状は、初期は風邪に近い症状を呈するとされる場合が多いです。

だるさや熱っぽさ、あるいは食欲不振や吐き気、頭痛、睡眠バランスの崩れなど、どれも風邪のときにみられる症状に似ています。

ですから、うつ病を発症したばかりのときには、「あ、風邪をひいたかな・・・」という程度で、まさか自分がうつ病を発症しているとは思わなかったというケースが非常に多いです。

もちろん、すでにうつ病を発症していたことに気づかず、風邪の症状に似た症状によってはじめて具体的なうつ病の症状を自覚したというケースもあります。

しかし、それがうつ病による症状であると認識する人は多くありません。近年ではうつ病もそれほど珍しい病気ではなくなってきてはいます。

しかし、さすがに風邪とくらべられるレベルではないため、風邪に似た症状であればほとんど疑うことなく「風邪だろうな」と判断してしまうのです。

ただ、うつ病は風邪の症状のように急激に悪化するものではありません

もちろん、個人差はありますが、しかしうつ病を発症してその日のうちに見る見る悪化し、翌日には危機的状況に陥ってしまったということはほとんど考えられません。

ですから、風邪に似た症状をうつ病によるものであると認識できなかったとしても、それほど気にする必要はありません。

ですから、あまりにも風邪が長引くと感じる、あるいは、発熱やのどの痛みといった風邪の典型的症状がなかったとしても、風邪に似た症状が継続したという場合には、多少「何かあるかもしれない」と疑ってかかることも大切です。

場合によって、風邪でもなく、またうつ病でもなく、何か別の病気の前触れである可能性もあるわけですから、それが自分の身体である以上、慎重に判断されることをおすすめします。

また、うつ病に関しても、できるだけ早期に発見したほうが、その治療、改善にはより好都合です。

あまりにも深刻な状態で治療にかかると、回復は遅れ、治療に時間がかかると考えられます。それはつまり、社会復帰が遅れてしまうことも意味しますので、



と考えてください。そして、そのためには、身体に現れるサインを見逃さないことです。そして、そのサインのひとつに「風邪のような症状」が挙げられるのです。

ですから、通常の風邪の治療を行っても一向に変化が見られないときには、うつ病を疑ってみても悪くはないといえるのではないでしょうか。

 

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)