【選択的セロトニン再取込阻害薬!】うつ病の最新薬ジェイゾロフト

うつ病の歴史は古く、抗うつ剤をはじめとする薬がその昔から数多く開発され、実用化されてきました。

ただ、うつ病の薬は一般的に非常に強力なものが多く、患者さんの多くが副作用に悩まされてきたという歴史も同時に刻んできました。

したがって、うつ病関連の薬は他の一般的な薬よりも活発に改良が行われてきていたという印象があります。

そして、2006年にもまた新薬が登場していますので、今回はそれについてお話したいと思います。

2006年に新薬として登場したうつ病の薬は、従来どおり「抗うつ剤」で、臨床実験の結果、パニック障害にも効果が認められています

その新薬の名称は、「ジェイゾロフト」と言います。一般的には「塩酸セルトラリン」として知られています。これが、うつ病関連の薬の中では現時点で最新の薬ということになります。

ジェイゾロフトは、「選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)」というグループに属する薬で、比較的有名なところでは、「パキシル」、「ルボックス・デプロメール」などと同じグループということになります。

ジェイゾロフトは、国内では2006年に認可が下りましたが、アメリカでは日本に先んじて、1991年に認可を得ており、ほどなくして実用化されました。

そのため現在アメリカではもっともポピュラーな抗うつ剤のひとつであるといえるでしょう。


ジェイゾロフトもほかの抗うつ剤同様「非常に強い薬」として知られるため、その副作用もやはり強く表れることが多いです。

しかしほかのSSRI抗うつ剤にくらべると、画期的な特徴を備えているという点で、特にアメリカでは非常に幅広い層で用いられている薬品です。

で、その「画期的な特徴」というのはすなわち、セロトニン系神経系にしか作用しないという性能があるのです。

おそらくこれはとてもわかりにくい特徴ですが、薬の強さという点では副作用が考えられます。

しかしたとえば、がんのように「放射線治療」を行うことによって、まったく問題ない細胞が照射されて殺されてしまうといった本来的な意味での副作用は、このジェイゾロフトを服用する限りでは考えられないことになります。

ですから、抗うつ剤では非常にポピュラーな副作用である「めまい」、「立ちくらみ」、「便秘」といった典型的な副作用のリスクが大幅に軽減されるのです。

アメリカで大きな反響を呼んでいるように、我が国でもそろそろジェイゾロフトの機能性の高さが評価されはじめるのではないかという気がします。

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最新のうつ病向け薬剤・レクサプロ

薬学の世界では、日々着々と新薬の開発へと歩みをつづけていますが、いろいろな薬がある中でも、うつ病に関連する薬の開発のスピードは、かなり速いといえるかもしれません

ついこの前も、ジェイゾロフトという画期的な薬が2006年に認可を得たばかりですが、2011年、また新たにうつ病の薬が新薬として認可を得ました。

あれほど「最新抗うつ剤・ジェイゾロフト」と喧伝されましたが、現在ではジェイゾロフトに代わって「最新」と謳われているのが、「レクサプロ」という抗うつ剤です。


このレクサプロに関しても、ジェイゾロフトと同じように、「選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)」に属する薬です。

おそらくこれからも新薬はどんどん開発されるとは思いますが、さすがにSSRI系列の薬については、もうしばらくは新薬の開発も落ち着いてくるのではないかという気がします。

まあこれはあくまでも個人的な憶測ではありますが・・・

さて、この最新SSRIのレクサプロには果たしてどんな効果が見られるのかというところが気になるところだと思います。

では、その部分についてお話したいと思います。レクサプロは、セロトニンの再取込阻害効果が非常に高く、同時に、ノルアドレナリンやドーパミンの再取込阻害効果が極めて低いことが挙げられます。

これはどういうことかというと、脳内における細胞外のセロトニン濃度を継続的に上昇させることができるという特性があることを示します。

これが何を表しているかというと、すなわち、セロトニン神経系が賦活化され、抗うつ効果を得やすいということになります。

抗うつ効果が表れるスピードは、ほかのSSRI系列の薬にくらべるとかなり速いといえます。簡単に言えば、



ということになります。その効果が発動するのは、だいたい服用から1週間程度であるとされます。このあたりがいかにも「現近代型の新薬」という気がします。

うつ病の薬の場合、継続的に服用することが大前提になりますが、多くは副作用が強いため、服用の継続が脅かされやすいといえます。

しかしこのレクサプロの場合、万一強い副作用によって服用の継続が不可能になったとしても、そう簡単には抗うつ効果が低下しないという点で、この薬は非常に画期的であるといえます。

最新の薬ということもあって、まだその



ですが、しかしかなり大きな期待を抱けるだけの薬であるという気がします。うつ病患者さんの苦しみを効率的に取り除いてくれる薬であることを祈りたいものです。

うつ病の薬による副作用

「副作用がない薬はない」などと言われますが、漢方薬やサプリメントなどではなく、明確に「薬剤」である以上、やはりそれは真実ということになるでしょう。

そして、今回ご紹介している「うつ病」の治療薬に関しても、それはまったく同じことです。

いや、「まったく同じ」というよりも、むしろうつ病の治療薬のほうが可能性としては副作用に見舞われてしまうリスクは大きいと考えるべきでしょう。

というのも、うつ病の治療薬として知られる「抗うつ剤」は、一般の薬剤よりも強い薬である場合が多いです。そうなると、当然副作用の大きさもこれに比例するということになります。

また、抗うつ剤の副作用が大きくなりやすいのは、単に薬の強さだけが理由ではありません。これは、「うつ病」という病気の特性にも大きく関係しています。うつ病の治療に必要とされるのが、



つまり、うつ病をできるだけ順調に回復させるためには、投薬治療はそう簡単にお休みするわけにはいかないというジレンマが生じるのです。

ですから、特に重度のうつ病患者の方は、ある意味抗うつ剤の副作用との戦いともなるわけです。

とはいえ、あまりにも大きな副作用が継続的に出ている場合には、無理に同じ薬を継続するというのは、決してよい方法ではありません。

副作用がきつくなると、それだけストレスが大きくなってしまうからです。うつ病においては、ストレスをできるだけ軽減することが重要になります。

ですからそういう場合、担当のお医者さんと相談して、薬の分量を減らす、もしくは薬の服用回数を減らす、あるいは薬自体をできるだけ副作用が小さいものに変えてもらうといった調整が必要になります。

うつ病の場合、そう簡単に改善できる病気ではありませんので、ある意味副作用とも上手に付き合っていく必要があります。

ですから、どうしても同じ薬を服用しなければならないという考え方は、はじめから排除して、フレックスな考え方が必要になるといえるでしょう。

ただし、副作用の有無は、よほど表面化しない限りお医者さんにはわかりませんので、少しでも違和感を覚えたら、積極的にお医者さんに相談するようにしてください。

症状がよくわかっている担当医であれば、そのあたりも最善の策を尽くしてくれるはずです。

うつ病は、早ければ半年程度で完治するといわれていますので、まあある程度長い治療になることは間違いありません。

そのためにも、薬をうまく調整することが、結果的には早期完治への近道であるといえるかもしれません。

 

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